…ぼくは
ジョミー・マーキス・シン
14歳
正式には明日が
”目覚めの日(14歳の誕生日)”だ
秒速三万キロで
急降下したような
吐き気!
”目覚めの日”前後は
体質の変化で
コンディションが狂うと
いう
そのせいかどうか
知らないが
ここ数ヶ月…
三日に一度の
割合で
同じ夢を見る
しかし…美少女だったな――
ジョミー・マーキス・シン
…きみが わが指導者
ソルジャー・ブルーからの
メッセージを
このなきネズミから
受けとることを
心から…祈る!
ジョミー
きみは
人間だ
だが
ミュウでも
ある
きみはその
ふたつを
同時にもって
いなければ
…な…らない
わす…れるな
ジョ…ミー
ふたつの
心を!
「時」は早く
来すぎた
けれど
…ジョミー
たのんだよ
すべてを
…もっともっと
時間をかけて
きみにぼくの全てを
移しかえたかった
けれど…
かえってよかった
かもしれない
きみは
おそらく
………
もっと
別の方法で
彼らを地球へ
導いてくれる
だろう…
新入生たちは
ここへ来ると必ず
最初にあの
”ガイダンス”の声を聴く
ぼくはいつもあの
成人検査のくだりを
正視できない
…なぜだろう
初めてみるもの
でもあるまいに
―――
…彼の出身は
第三階級だと
だれかが言ってた
フン…
技術階級か
じゃ機械に
強いわけだ
意外に
よく笑う
上級生には
にらまれているが
下級生には
うけがいい――
地球に
交信を望む!
地球の最高府と
交信を望む!
ぼくは
ミュウの長
ジョミー・マーキス・シン!!
幼年育英都市
アタラクシアから
必死の思いで逃亡した
ミュウたちは
いまその星くずの影に
身をかくすようにして
ナスカへ降りていた
ひとときの
仮の住まいとして――――
…ああ
これだ
こんな
やさしさ―――
怒りにまかせた
その後の彼の心
後悔ではなく
ただ限りなく
やさしくなる――
内容をちょっとだけ紹介します。
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