🍑隣の百合は白

表紙画像は紅秀麗と紫劉輝と紅黎深 黎深様イケメン!?
年末武術大会の賞品は、アノお方の恋愛指南!?
秀麗を振り向かせるため、国王・劉輝が男をみせる!?
(「恋愛指南争奪戦!」)
それは、少年・邵可が修羅の道を行く理由となった、
たった一つのお伽噺。(「お伽噺のはじまりは」)他、
悪鬼巣窟の吏部尚書にして、天つ才をもつ男・紅黎深
が、大ボリューム書き下ろしで登場!!
妻・百合姫との数奇なる物語、絳攸との運命の出会い、
その悪夢の青春時代が今ここに!!
超豪華外伝集!!
(表紙より)
お試しください
ご存じの方もいらっしゃると思いますが
スマートフォン等で見ていらっしゃる方は
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秀麗が国試を受ける直前の冬のこと。
さて、精鋭羽林軍武官たちの士気が年末に落ちこむ理
由、それは――。
『今年も大将軍たちにしごかれまくっただけの一年で
、結婚どころか可愛い娘さんと知り合うこともできな
かった……』
右を向いても左を向いても汗くさい野郎だらけ。
厳しい稽古の後に待っているのは――。
『この
手巾、良かったら使ってください』
『剣に打ち込む姿、とってもステキです』
『あの、今度お弁当つくってきたら、食べてくれます
か……?』
そんなうら若く優しい天女のような乙女たちではなく
――。
『汗なんか
褌でふけっ!!』(←鬼上司)
『今の打ち込み超カッコいいっス先輩!!
マジ最高ッすー!!』(←むさい後輩野郎のダミ声)
『今日のメシ炊きどいつだコラァ!
ニンニクしか入ってねーぞ!!』(←悲哀)
そんな切ない日々の一年だった。
近衛・羽林軍といえば精鋭中の精鋭。
武人として最高の花形であり、全武官の憧憬の対象だ。
入軍を誇りに思う。
けれど来年もそんな野郎だらけの
日々なんて悲しすぎる
――思わず一年を振り返ってしまう年末、羽林郡(独
身多数)武官たちは繰り返される暗黒の来年を思って
しくしくと嘆き、士気は底なし沼の如く落ち込むのだ
った。
「――なので、今回は年末前にイッパツ野郎どもにヤ
キ入れようと、陛下に武術試合開催を願いに参ったわ
けです」
「な、なるほど……し、しかしだな」
劉輝はおそるおそる両大将軍を見た。
「……その、年末にむさい……げふん、男らしい武術
試合など催しては、余計追い打ちをかけるのではない
か?」
一年のシメまで野郎だらけの仕合に揉まれて終わるな
んてあまりにも可哀想すぎる。
絶望して首をくくりかねない。
さりげなく止めようとした劉輝の言葉に、白大将軍は
キラリと目を光らせた。
「心配ご無用。
優勝者にはとっておきの副賞をつけます」
「とっておきの副賞?」
「現在、朝賀のため貴陽に向かっている櫂州牧に文を
出し、すでに承諾を頂きました。
優勝者はかの櫂州牧より、なんと
一対一で恋愛徹底指
南が受けられます」
……からーん、と劉輝の手から筆がすべり落ちた。
『二人の距離を締めたい』恋に悩める劉輝の心を、そ
の言葉は見事に打ち抜いた。
紅家三兄弟の子供の頃のお話です。
『おでかけするのですか、邵あにうえ。
夜はあぶないです。
雨もふっています』
邵可は微笑み、玖琅を高く抱き上げた。
『そうだね。
でも、行かなきゃならないんだ。
黎深と一緒に、元気でいるんだよ』
『いつおもどりになるのですか』
『そうだな……雨がやんで、お日様が毎日顔をのぞか
せる頃になったら』
『じゃあ、てるてる坊主をたくさんつくって、おまち
します。
早く雨がやんで、邵あにうえが帰ってこられるように。
そうしたら、またたくさんお伽噺と、
びわを聞かせて
ください』
舌っ足らずな優しい言葉に邵可は微笑み、玖琅を抱き
しめた。
次いで黎深を引き寄せ、同じように片腕に抱いた。
『……行ってくるよ。
黎深、玖琅を頼んだよ。
私のかわりに琵琶を弾いてね』
……邵可は弟たちにたくさんの嘘をついた。
邵可が次に紅家に戻ったのは晴れの日ではなく嵐の日
だったし、一年以上の月日が経っていた。
そして、もう二度と、弟たちのために琵琶を弾いてや
ることはできなかった。
紅玉環(紅家の大叔母)
黎深が国試を受けたころのお話です。
『ユズリハ? ユリでしょう』
大叔母は鈴のように笑った。
かつて王の後宮で栄華を誇った彼女の美貌は今も健在
だ。
『悪い子ですね、黎深。
よくこの子を見つけたこと。
ですが、
百合は邵可のもの。
そなたに仕えるのは譲葉という
少年です。
心配せずとも、すぐに慣れます。
百合には将来のため、色々覚えてもらわねばなりませ
んが、今は少年のままのほうが何かと都合がよいので
す』
・―・―・―・―・・―・―・―・―・・―・―・―・―・・―・―・―・―・
「百合姫……申し訳ありません」
「大丈夫ですから。
……黎深は悠舜さんに八つ当たりしたくなかったみた
いですね。
あなたに八つ当たりして、嫌われたくないから、かわ
りに私に八つ当たりしたんだと思います。
自分で気づいているかどうかはあやしいですけど」
「余計悪い!」
「いえ、すごい進歩。
黎深が誰かの反応を気にかけてためらうなんて」
百合はほっぺたをおさえながら、笑った。
「あの一発、かなり効いてると思います。
でも今の黎深には一発にしてやってください。
二発だと、立ち直れないかも。
……初めて『他人』を好きになって、手探り状態だと
思うから」
「……あなたは黎深のあの人もなげな振る舞いを許す
のですか?」
「まさか。
悠舜さんが怒らなかったら、私だってぎゃーぎゃー怒
ってましたよ。
でもご覧になったでしょう?
私が怒っても、悠舜さんのようにはなりません。
……私は黎深のあのバカでアホな性格と本気で向き合
ってこなかったから。
そこまで付き合うの、面倒くさくって」
はーっと、百合は本音を漏らした。
「……ひどい傍付きでしょ?
だから黎深とはお互い様なんです。
それに今回は怒るより、正直ホッとしました。
……黎深は、まだ知らないんです。
肉親と違って、『他人』とはほんのちょっとしたひと
言で、修復不可能なくらい粉々にこわれてしまうこと
があるってこと……」
百合(邵可の元許嫁)
黎深と百合のとても短いお話です。
「ね、絳攸、黎深殿の奥方って、どういう方なんだい
?」
楸瑛の唐突な問いに、絳攸は肩眉を上げた。
「なんだ、やぶからぼうに」
「だって気になるじゃないか。
あの黎深殿の奥方を務められる女性なんだよ?
そんじょそこらの女性であるはずがない。
ねね、一度会いに行ってもいいかい?
ぜひお会いしたい」
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